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廊下の防水工事とは?必要性や工法、劣化症状・施工時の注意点を徹底解説

2026/07/30 19:58

マンションやアパート、ビルなどの共用廊下は、多くの人が毎日利用する場所であり、建物の中でも特に劣化しやすい箇所の一つです。

屋外に面した開放廊下では、雨風や紫外線の影響を直接受けるため、防水性能が低下するとコンクリートの劣化や雨漏り、鉄筋の腐食などにつながる可能性があります。また、利用者が毎日歩行するため、安全性や滑りにくさも重要なポイントとなります。

「廊下の床にひび割れがある」「防水工事はどのタイミングで行えばいい?」「マンションの大規模修繕ではどのような工事をするの?」と疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、廊下の防水工事が必要な理由や主な防水工法、劣化症状、施工時の注意点、工事費用を抑えるポイントについて詳しく解説します。


廊下の防水工事が必要な理由

廊下は建物の通路として毎日利用されるだけでなく、屋外に面している場合は雨や紫外線にもさらされます。

防水層が劣化すると、床面から雨水が浸入し、建物内部へ悪影響を及ぼす可能性があります。

主なリスクは次のとおりです。

  • 雨漏りの発生
  • コンクリートの劣化
  • 鉄筋の腐食
  • 床材の浮きや剥がれ
  • 滑りやすくなり転倒事故につながる
  • 建物全体の耐久性低下

特にマンションやビルでは、共用廊下の劣化は資産価値にも影響するため、計画的な防水工事が重要です。


廊下で見られる主な劣化症状

床面のひび割れ

コンクリートや防水層にひび割れが生じると、そこから雨水が浸入する可能性があります。

初期段階で補修を行えば、大規模な修繕を避けられる場合もあります。


防水層の膨れ・剥がれ

防水層が浮いたり剥がれたりしている場合は、防水性能が低下しているサインです。

放置すると下地まで劣化が進行することがあります。


長時間水たまりが残る

廊下に水たまりができやすい場合は、

  • 排水不良
  • 勾配不良
  • ドレンの詰まり

などが原因となっている可能性があります。

防水工事とあわせて排水状況の確認も重要です。


長尺シートの浮きや破れ

マンションの共用廊下では長尺塩ビシートが施工されているケースが多くあります。

シートが浮いたり破れたりすると、下地へ雨水が浸入しやすくなります。


鉄部のサビ

手すりや排水溝、鉄骨部分にサビが見られる場合は、防水性能が低下している可能性があります。

鉄筋コンクリート造では内部の鉄筋腐食にも注意が必要です。


廊下で採用される主な防水工法

ウレタン防水

液状の防水材を塗り重ねて施工する工法です。

廊下のように複雑な形状にも施工しやすく、改修工事で広く採用されています。

メリット

  • 継ぎ目がない
  • 補修しやすい
  • 段差が少ない
  • 様々な形状へ対応できる

デメリット

  • 施工品質が職人の技術に左右される

長尺シート工法

マンションの共用廊下で最も多く採用されている仕上げです。

防水層の上に長尺塩ビシートを施工し、耐久性や歩行性を向上させます。

メリット

  • 滑りにくい
  • デザイン性が高い
  • 歩行音を軽減できる
  • メンテナンスしやすい

デメリット

  • 下地の状態によっては施工できない場合がある

FRP防水

小規模な屋外廊下や階段踊り場などで採用されることがあります。

耐久性や耐摩耗性に優れているため、人の往来が多い場所にも適しています。


廊下特有の注意点

通行しながら施工するケースが多い

マンションやビルでは、居住者や利用者が生活・営業を続けながら工事を行うことがあります。

そのため、

  • 通行経路の確保
  • 工程管理
  • 安全対策

が非常に重要になります。


滑りにくい仕上げを選ぶ

廊下は雨の日でも利用されるため、防水性能だけでなく滑りにくさも重要です。

防滑性能の高い長尺シートや防滑仕様のトップコートを採用すると、安全性の向上につながります。


排水計画を確認する

排水勾配が適切でないと、水たまりが発生しやすくなります。

施工前には、

  • 勾配
  • 排水口
  • ドレン位置

などを十分に確認することが重要です。


手すりや笠木も同時に点検する

雨漏りは床だけが原因とは限りません。

  • 手すり支柱
  • 笠木
  • シーリング
  • 外壁との取り合い

なども漏水原因となりやすいため、あわせて点検すると安心です。


マンション・ビルの共用廊下で特に重要なポイント

大規模修繕と同時施工がおすすめ

共用廊下の防水工事は、

  • 外壁補修
  • 屋上防水
  • シーリング打ち替え

などと同時に実施されることが多くあります。

足場や仮設設備を共用できるため、工事費用を抑えやすくなります。


居住者への周知が重要

工事期間中は、

  • 通行制限
  • 騒音
  • 臭気
  • 作業時間

などについて事前に周知することで、トラブルを防ぎやすくなります。


美観の向上にもつながる

共用廊下は建物の第一印象を左右します。

防水工事とあわせて床材を新しくすることで、美観が向上し、建物全体の資産価値維持にもつながります。


防水工事のタイミング

一般的には、防水層の種類や使用環境によりますが、10〜15年程度を目安に改修を検討します。

次のような症状が見られる場合は、早めに専門業者へ点検を依頼しましょう。

  • ひび割れ
  • シートの浮き
  • 水たまり
  • 雨漏り
  • サビ
  • 防水層の剥がれ

廊下の防水工事で失敗しないためのポイント

共用部工事の実績が豊富な会社を選ぶ

共用廊下は居住者への配慮や安全管理が重要です。

マンションやビルの施工実績が豊富な会社へ依頼しましょう。


下地補修を省略しない

防水層だけを新しくしても、下地が劣化していては十分な耐久性は期待できません。

下地補修まで丁寧に行う施工会社を選びましょう。


保証内容を確認する

施工後は、

  • 防水保証
  • 定期点検
  • アフターサービス

なども確認しておくと安心です。


大規模修繕と合わせて計画する

屋上や外壁など他の修繕工事と同時に実施することで、工事費用や工期を効率化できる場合があります。


よくある質問

Q. 廊下の防水工事は何年ごとに必要ですか?

一般的には10〜15年程度が目安ですが、利用頻度や日当たり、施工方法によって異なります。


Q. 長尺シートだけ張り替えれば十分ですか?

下地や防水層が健全な場合は対応できることもありますが、防水層まで劣化している場合は、防水工事とあわせて施工する必要があります。


Q. 工事期間中も廊下は通れますか?

建物や工事内容によりますが、多くの場合は通行経路を確保しながら施工します。

一時的に通行制限が行われることもあるため、事前の工程確認が重要です。


Q. 共用廊下の防水工事は管理組合が行うものですか?

分譲マンションでは、共用廊下は共用部分に該当することが多く、一般的には管理組合が修繕計画に基づいて工事を実施します。


まとめ

廊下の防水工事は、雨漏りや建物の劣化を防ぐだけでなく、利用者の安全性や建物の資産価値を維持するためにも重要な工事です。

特にマンションやビルの共用廊下では、歩行頻度が高く、雨や紫外線の影響も受けやすいため、防水性能だけでなく、防滑性や耐久性、排水性能も考慮した施工が求められます。

また、共用廊下の防水工事は大規模修繕工事と同時に実施することで、足場や仮設設備を効率的に利用でき、工事費用の削減にもつながります。定期的な点検と計画的なメンテナンスを行い、建物を長く安全に維持していきましょう。

参考・申請先

廊下の防水工事やマンション大規模修繕について詳しく知りたい場合は、以下の公的機関の情報も参考になります。

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この記事の執筆者
永田 修

永田 修

住宅メンテナンス・リフォーム分野を中心に情報発信を行うWeb編集者。

防水工事、外壁塗装、雨漏り対策、住宅リフォームに関する情報を収集・分析し、一般の方にも分かりやすい形で解説記事を執筆している。

当サイトでは、防水工事の基礎知識、費用相場、業者選びのポイント、悪質業者への対策などを中心に担当。

利用者が適切な判断を行えるよう、公的機関の情報や業界資料、事業者が公開する情報を参考にしながら、中立的な立場で記事制作を行っている。

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